「使える」オームの法則

電験三種に取り組む方の中には「電気の勉強は初めてです」とおっしゃる方がいますが,本当でしょうか。

小学校の理科では「電池と豆電球」について勉強することになっていますし,中学校の理科では「オームの法則」などを勉強することになっています。

ですから,普通に学校に通っていたのであれば「電気の勉強は初めてではない」ということになります。
(ここまでは,軽い前置きです)


では,
「中学校の理科で習うオームの法則」
もう少し正確に言えば
「中学生向けの教科書や参考書にて説明されているオームの法則」
は,電験三種に挑む方にとって「使える」ものになっているのでしょうか?

答えは「No」です。
間違っているわけではありませんが,「使えるか使えないか?」と問われれば「使えない」と答えざるを得ません。


また,
「初学者向けを意識した電験三種の参考書にて説明されているオームの法則」
はどうでしょうか。
もう少し具体的に言えば
「電池(電圧源)と抵抗が電線で接続された回路を提示して説明される,オームの法則」
は,電験三種に挑む方にとって「使える」ものになっているのでしょうか?

これは答えに窮してしまいます。
といいますのも,「電池(電圧源)と抵抗が電線で接続された回路」を見せられてオームの法則を勉強した方の一部は,オームの法則を「誤解」しているように見受けられるからです。

いったんオームの法則を「誤解」してしまうと,「オームの法則を自由自在に自信を持って」使えるようになるまでには,長い期間を要してしまいます。

「初学者向けの説明における功罪」の「罪」が際立った事例だと感じています。


(実はここまでが,長い前置きです)

さて,「使える」オームの法則を習得するにはどうすればよいのでしょうか?

「使える」オームの法則を習得するには,まずは適切な(誤解を誘発しない)説明を受ける必要があります。

そしてさらには,様々なパターンにおいて検証作業をしなければなりません。

様々な検証作業を経てはじめて「なるほど,オームの法則ってやっぱり $V=IR$ なんだ」と理解できるようになります。

このような経緯で習得した「オームの法則:$V=IR$」は,皆さんにとって「使える」オームの法則になっているはずです。


オームの法則の説明は,電験三種講座の

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