電験二種合格のための,電験三種学び直しガイド(各論10):同期機

同期機は,動作原理自体はそれほど難しいものではないと思いますが,負荷をつないだとき,つまり電機子電流が流れたときに何が起こるかについては,それなりの難しさがあるといえるでしょう。


等価回路の導出に際して「電機子反作用リアクタンス」というものが出てきます。

回路上は「単なる自己インダクタンス」として表現されるものですが,これは「単なる自己インダクタンス」なのでしょうか。

説明のされ方としては,「自己インダクタンスのようなもの」であるとか「自己インダクタンスとみなせる」とか,あるいは「仮想的な自己インダクタンス」など,とにかく歯切れが悪いのです。

ハッキリ言えば,これは「単なる自己インダクタンスではない」ということになります。

では何なのか?
そのあたりをじっくり考えてみたいところです。


同期発電機において界磁電流を増減すると…というテーマがありますが,書籍などでの説明を見ると,前提条件に言及されないまま,結論のみが語られることが多いようです。

当講座では前提条件の説明にもある程度手間をかけた上で,結論を導出しています。


電気機器の学び直しにおいては「動作原理の理解と等価回路の導出」にフォーカスするとよいと考えていますが,同期機については,その等価回路についても徹底的に研究をする価値があると感じています。

同期発電機の等価回路は,簡単に扱うのであれば「交流電圧源とコイル」から成ります。
言い換えれば,「上にコイル」「下に電線」「左に電圧」「右にも電圧」という回路になっています。

このような回路は,同期機のみならず,至る所に出てきます。
ですから,この回路を徹底研究しておけば,幅広く応用できるのです。



電験三種講座の「機械4(同期機/電気化学〈ガイダンス〉)」の講義では,同期機について学び直すための「答え」と「ヒント」を数多く提供しております。

1日単位で受講できますので,ぜひ受講をご検討ください。

【電験三種講座のページへ移動します】