電験三種講座,講義紹介:機械3(直流機/電熱と電気加工〈ガイダンス〉)

予約受付を開始した講義について,簡単な紹介を書いてみたいと思います。

あくまでも「簡単な紹介」ですので,講義で扱う全ての項目に触れているわけではありません。


機械科目の3回目の講義は「直流機/電熱と電気加工〈ガイダンス〉」です。

直流機(発電機)

発電機一般の原理

まずは(直流機に限らず)発電機一般の原理について学びます。

もしも「発電機の原理はフレミングの右手の法則」とだけ理解しているのであれば,もう一段階深い理解が必要になります。

また,発電している様子を「エネルギー保存の法則」という観点からも眺めてみます。

直流発電機の原理

何の工夫もなく直流発電機を作ると,困ったことに遭遇します。
まずは,どんな「困ったこと」があるのかを知ることが重要です。

そして,その解決策を学ぶことで,直流機における本質的な「工夫」を知ることになります。

「工夫」を理解するためには,やはり直流機を少しずつ「動かして」みて,回路がどう切り替わり,起電力がどう変化するのか,といったところまで観察する必要があります。
(講義では,ワークシートを使って,回路の切り替わりや起電力の変化を観察します。)

コイルの巻き方

コイルの巻き方には2種類あること学びます。

重ね巻きについては少し踏み込んで,回路構成や回路の切り替わり方まで学びます。

直流機の起電力

直流機の起電力を導出するアプローチは,主に2つ(面倒なものと,簡単なもの)があります。

講義では「簡単なもの」を紹介します。

直流機の断面図の見方

参考書などでは,直流機に関して「おかしな断面図」が登場して,読者を困らせます。

「おかしな断面図」が何を意味しているかを説明します(それは自明ではありません)。

電機子反作用

電機子反作用について,その結論だけを聞かされても,なんのことだかサッパリ分からないでしょう。

電機子反作用について,時間と紙面を費やして説明いたします。

電機子反作用への対策

電機子反作用への対策として,補極と補償巻線について学びます。
「原理的な考え方」を理解しておくことで,論説問題にも自信を持って対応できることでしょう。

整流

整流時に何が起きるのか,そしてその対策としてどのようなものがあるのか,を学びます。
(少し難しいかもしれませんが…)

各種発電機の原理図・等価回路・諸特性

各種の発電機において,まずは原理図を描き,その原理図から等価回路を描き下します。
等価回路を覚えるだけの学習では,皆さん自身の心の中に不安がつきまとうことでしょう。

自分で原理図を描き,その原理図を理解したうえで「ならば等価回路はこうなるはずだな」と思いながら等価回路を描くことこそが,良い勉強となります。

諸特性については,等価回路と原理図を「同時に眺める」ことで,大いに理解が進むはずです。

直流機(電動機)

電動機一般の原理

まずは(直流機に限らず)電動機一般の原理について学びます。

もしも「電動機の原理はフレミングの左手の法則」とだけ理解しているのであれば,もう一段階深い理解が必要になります。

また,動作原理について考察することで,我々の直感に反する結論と遭遇することになるでしょう。

直流電動機の始動

直流電動機固有の,始動時の問題について学びます。

「どのような問題があるのか」を理解すれば,「どう対策すれば良いのか」も理解できます。

各種電動機の等価回路・諸特性

各種電動機において,等価回路を見ながら諸特性を考察します。
(諸特性のグラフを暗記するだけの学習はお勧めしません)

始動法と速度制御の考え方

直流電動機には,「始動時の問題をどのように回避するか」というテーマと,「どういう手法・考え方で速度制御するか」というテーマがあります。
それぞれについて学びます。

直流機(発電機・電動機)のパワーフロー

直流機(発電機・電動機)のパワーフローについて学びます。

その際(あまり語られませんが),「鉄損は,電気エネルギーと機械エネルギーの変換前で発生しているのか,変換後で発生しているのか」ということについても説明いたします。

電熱と電気加工〈ガイダンス〉

電熱と電気加工については,学習の方針を提示いたします。

時間があれば,ヒートポンプシステムを「エネルギー」という観点から眺める話もしたいと考えています。
この内容が理解できれば「夏,暑いから冷房する」ということが何を意味するかが分かるでしょうし,「暑いからといって冷蔵庫の扉を開け放つのは,賢い行為ではない」ということも理解できるでしょう。



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