電験三種講座,講義紹介:オリエンテーション/数学講座
予約受付を開始した講義について,簡単な紹介を書いてみたいと思います。
(「2019年度版」ですので,「2018年度版」に対して多少修正が入っています)
あくまでも「簡単な紹介」ですので,講義で扱う全ての項目に触れているわけではありません。
電験三種講座の1回目の講義は「オリエンテーション/数学講座」です。
オリエンテーション
オリエンテーションでは,資格自体の概要や試験の概要なども説明しますが,キモとなるのは「学習の進め方」と「カリキュラム/学習スケジュール」でしょう。
「学習の進め方」では,“是非ともこのように学習を進めていただきたい”というメッセージをお伝えします。
文字にしてしまえば陳腐なものになりますが,直接,至近距離で,エネルギー密度の濃い?状態でお伝えします。
ある意味,当講座の核心部分ともいえるでしょう。
「カリキュラム/学習スケジュール」では,講座のカリキュラムのウラで,皆さんがどのようなことをどのような考え方に基づいて自習すべきなのかを説明します。
電験三種の学習においては,初めから「努力と成果が比例する」ことはほとんどありません。「竹の生長」のように「まずはじっくり時間をかけて根を張りめぐらせ,その後一気に伸びる」ようなケースがほとんどです。
数学講座
数学講座では,「電験三種の学習を進めるにあたって,当面必要な数学」を学びます。
この「当面必要な数学」を習得するだけで,電験三種のかなりの範囲をカバーすることができます。
「電気数学」といった参考書をみると,この「当面必要な数学」と「特定の分野でのみ必要な数学」の数々が,1冊に収められています。
人によっては「この電気数学の本全てをマスターしてからでないと,電験の学習はできないのかな」と誤解してしまうでしょう。
このような誤解は,電験三種の学習における初期段階のハードルを意味もなく高くしてしまうことになります。
数学が苦手な方も,「この程度の数学さえできれば,当面はやっていけるのだな」という感覚をつかんで欲しいと思っています。
「比例・反比例」では,「カンタンで応用範囲の広い」式の立て方を紹介します。とくに機械科目で頻繁に出てくることになりますが,多少独特なものなので,数学に自信のある方にも聞いておいて欲しい内容です。
「三角比」には,強い拒絶反応をお持ちの方が多いと感じています。
しかし実際には,「$\sin\theta, \ \cos\theta$」といった「見た目」が仰々しいだけで,その意味するところは,皆さんが日常生活を送る中で培ってきたであろう「数学的センス」に合致するものです。恐れることはありません。
「三角比」では,「なぜそんなものを考えてみたくなったのか」という「導入」から,「定義」「使い方」を紹介します。
このなかで私が重要だと考えているのは(三角比の)「使い方」です。
三角比の「定義」は知っているのに,三角比の「使い方」をマスターしていない方が結構な割合でいらっしゃいます。
三角比の「使い方」をマスターしない限り,電験三種の学習においては「頻繁につまずく」ことになります。
三角比の「使い方」は早いうちにマスターすべきです。
「電卓の選び方」と「電卓の使い方」
最後に,「電卓の選び方」と「電卓の使い方」を簡単に説明します。
できれば事前に,このホームページにある「電卓講座」をご覧になっておいてください。
講義では重要な部分を簡単におさらいする程度になります。
また,電験三種受験者を対象とした雑誌や,電験二種2次試験受験者を対象とした書籍などに,誤解に基づいた説明が散見されます。
そのあたりについても,注意喚起する予定です。
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