電験三種講座,講義紹介:理論4(電気回路理論基礎/回路網解析法)

予約受付を開始した講義について,簡単な紹介を書いてみたいと思います。
(理論4の講義に関しては,「2019年度版」も「2018年度版」とほぼ同じです。)

あくまでも「簡単な紹介」ですので,講義で扱う全ての項目に触れているわけではありません。

理論科目の4回目は「電気回路理論基礎/回路網解析法」です。

電気回路理論基礎

無料体験教室で説明した,電験三種以前の重要な話をざっとおさらいします。
無料体験教室に参加された方にとってはよい振り返りになるでしょうし,参加されなかった方にとってはまたとない機会となるでしょう。


電気回路理論というと,皆さんは以下のように捉えているかもしれません。

  • 直流:基礎
  • 交流:応用

しかし,回路理論の本当の基礎=核心部分は,交流回路理論でも直流回路理論でもありません。
まずはこのあたりの認識を改めるところから学習します。
※このような認識が,今後難しいテーマを扱う際に「どこに立ち戻ればよいのか」を教えてくれるでしょう。


さて,当講座には「直流回路」といったタイトルがどこにも見当たりません。
実際には,この理論科目の4回目で直流回路を学びます。

ここは是非とも,「自分は今,直流回路を学んでいる」と考えるのではなく,「交流回路にも通用する回路理論の基礎を(直流回路を題材にして)学んでいる」と考えて欲しいと思っています。


「電圧源」は電池やコンセントなど身近にあるのでイメージしやすいですが,「電流源」についてはどうでしょう。

「電流源」といわれて,ぱっと思いつくモデルが3つあります。
その3つを紹介します。


電気回路理論の学習では,当然のように「回路図」を扱います。
実はここで,「回路図というのは,一体何を表しているのか」ということを考える必要があります。

あまり表だって語られる内容ではありませんが,回路理論を学ぶ上での大前提となる,重要な話です。


オームの法則についても学びます。
※電気回路理論上の「オームの法則」を学ぶのですから,「実際の抵抗器ではオームの法則は成り立たない」などという話はしません。

電験三種に取り組まれる方で,オームの法則を正しく理解し正しく使いこなせる方は,残念ながらほとんどいらっしゃいません。

講義では「ここまで理解し,ここまで扱えれば,オームの法則を習得したと考えてよい」というものを提示します。


抵抗の直列合成・並列合成や分圧・分流など,第二種電気工事士の勉強では「結論」を学習した内容について,キチンと(論理的に)導出します。

こういうところをおろそかにしない方がよいでしょう。
なぜなら,これらの結論が(ほとんど)そのまま交流回路理論でも使えるのですから。

回路網解析法

回路網の解析法としては,ループ電流を未知数とする方法と,節点電位を未知数とする方法を紹介します。

テブナンの定理は,電力科目(すなわち交流回路)においてとても重要な役割を担います。
直流回路を題材に,しっかりマスターしておきましょう。
※「よくわからないから…」などといって敬遠してはいけません。

電力

電力の勉強は,電圧や電流の解析がある程度出来るようになってから行うのが良いでしょう。
※オームの法則を勉強したすぐ後に「抵抗での消費電力」を学習するのは感心しません。

電力についても,電圧や電流の解析と同様に,ある程度細かく・正確に見ていく必要があります。
大雑把な捉え方では,話が複雑になったときに立ち往生してしまうおそれがあります。

最後に,皆さんが毎日のように行っている事柄(の本質)を,ものすごく簡単な回路で表現して,その回路を解析してもらいます。
多くの方にとっては「今まで見たこともない回路」でしょうし「考えたこともなかった事」でしょう。
しかし,このようなことをごく簡単な回路で考えておくことが,より複雑なテーマについて勉強する際の助けになるのです。



電験三種講座:理論科目の4回目の講義「電気回路理論基礎/回路網解析法」を受講希望の方は,「予約する」ボタンから予約してください。

お待ちしております。

【電験三種講座のページに移動します】