電験三種講座,講義紹介:電力3(計算問題〈発電・送電・配電〉)

予約受付を開始した講義について,簡単な紹介を書いてみたいと思います。

あくまでも「簡単な紹介」ですので,講義で扱う全ての項目に触れているわけではありません。

電力科目の3回目の講義は「計算問題〈発電・送電・配電〉」です。

ケーブル

計算問題に先立って,主なケーブルの特徴や,埋設方法について学びます。

ケーブルの作用静電容量の計算について学びます。
※通常「対地静電容量」と呼ばれているものは,そのほとんどが厳密には「作用静電容量」です。

ケーブルの充電電流の計算について学びます。
理論科目における交流回路理論がマスターできていれば,特に難しいことはありません。

支線

支線の強度計算について,その基本的な考え方を学びます。
近年は「少しひねった」問題が出題されていますが,基本的な考え方が理解できれば対処可能です。

電力系統における電気回路計算,他

まずは,文字の使い方についてまとめます。
※文字の使い方を知っておかないと,いろいろと面倒なのです。

%インピーダンスと,基準○○(基準容量,基準電圧,基準電流)について学びます。
%インピーダンスというのがどういう概念なのか,なぜそんな概念を考えるのか,ということについては,すでに(機械科目の)変圧器の講義で説明しています。

電力系統における計算では,%インピーダンスという概念を「少し拡大解釈して」使うことになります。
リアクタンス分のみでなく,抵抗分も考える場合の%インピーダンスについて学びます。
近年の電験三種においては,このあたりも自信を持って扱えるようになっておく必要があります。

短絡電流の計算について学びます。
すでに変圧器や同期機において学んでいることと,本質的には変わりがありません。
※短絡容量とのからみについては,ここで初めて学ぶことになると思いますが。

三相回路の電圧降下について学びます。
近年の試験に対応するためには,電流ベースでの計算のみならず,電力ベースでの計算もマスターしておきたいところです。

送配電系統のインピーダンスマップの作り方について学びます。
近年は,三種であっても,「電源が両サイドにある想定の」インピーダンスマップを作成できなければなりません。

地絡電流の計算について学びます。
テブナンの定理を(直流回路ではなく)交流回路に適用します。
※出来上がった等価電源(等価回路)を「1相分の回路」と思っている方がまれにいますが,それは誤解です。

消弧リアクトル接地が地絡電流を(原理的に)ゼロにできることを検証します。
「学んだ基礎を応用するとは,こういうことか」と実感できる良いテーマです。

力率の改善について学びます。
三相回路の力率改善については,電流ベースではなく,なるべく電力ベースで計算出来るようになりたいものです。

需要率,負荷率,不等率について学びます。
これは用語の定義と意味をしっかり理解すれば,問題を解くに当たって困ることはないでしょう。

バランサ回路について学びます。
バランサ回路が「どのような働きをするのか」だけをしっかり押さえましょう。

負荷が分布している場合の電圧降下について学びます。
※この計算方法が「厳密には正しくない」ということに気づくのであれば,回路理論をかなり理解できているということになります。

環状配電線路の電流や電圧降下について学びます。
定番問題ですから,しっかりマスターしましょう。



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