電験二種講座,講義紹介:機械・制御1(変圧器)

電験二種講座に関しても,予約受付を開始した講義について簡単に紹介していきたいと思います。

機械・制御の1回目の講義は「変圧器」です。

※あくまでも「簡単な紹介」ですので,講義で扱う全ての項目に触れているわけではありません。

なお,電験二種の2次試験対策講座では,ワークシートはほとんど使わない予定だと以前書きましたが,今回の講義はワークシートが多めになります。

復習的な要素が多いことや,解説するテーマが多いことから,板書負荷を減らしたいと考えております。

ただ,ノートの類いをお持ちいただく必要はあります。

変圧器について学ぶ前に

変圧器を学ぶ前に(というか,電気機器を学ぶ前に)知っておいて欲しいことをいくつも紹介します。

電験の参考書には書かれていないことや,ほとんど強調されることのない話が多くなります。

変圧器(基礎)

三種に取り組んでいたときには「難しすぎる」と感じていたかもしれない「変圧器の基礎」も,いまならば無理なく理解できるはずですし,三種の時には見えていなかった細かいところにも目を向けられるはずです。

まずは二巻線変圧器の動作原理を学びます。

動作原理を電磁気学的な観点で理解することはとても重要です。

なぜなら,動作原理が理解できていれば,等価回路もおのずと導出できますし,「等価回路で扱える限界」も理解できるからです。

動作原理が理解できたら,変圧器の基礎を「三種的な手加減」を加えずに一通り学びます。


励磁回路について考察したい視点をいくつか提示するつもりです。

当日の講義では詳しく説明しない予定ですが,是非ご自身でじっくり考えてみて欲しいと思っております。


変圧器の基礎を理解するだけで,変圧器の問題の多くは解けてしまいますので,その例を見てみます。

変圧器(応用)

二巻線変圧器の動作原理が理解できれば,単巻変圧器の動作原理も理解できます。

単巻変圧器の動作原理や,挙動についてまとめておきます。


スコット結線について説明します。これは三種では扱わなかったテーマです。

書籍では淡々と数式を使って話が展開されていたりしますが,意味合いを考えながら話を展開していきたいと思っています。


二巻線変圧器の動作原理が理解できれば,三巻線変圧器の動作原理も理解できます。

三次巻線に調相設備を接続することで一次巻線から電源側の力率が改善される様子を,動作原理を考えながら見ていきます。

また,測定された2巻線間のインピーダンスを各々の巻線のインピーダンスに分解する方法も学びます。


V結線についても学びます。

二種レベルの問題も解けるようにしておきたいところです。



電験二種講座の機械・制御の1回目の講義「変圧器」を受講希望の方は,「予約する」ボタンからご予約のうえお越しください。

お待ちしております。

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