【講義紹介:電験二種2次】電力・管理1(単位法)
予定されている講義について,簡単に紹介していきたいと思います。
電力・管理の1回目の講義は「単位法」です。
※あくまでも「簡単な紹介」ですので,講義で扱う全ての項目に触れているわけではありません。
※前回の単位法の講義はワークシート無しで行いましたが,やはり皆さまの負荷を減らしたいと考え,今回はワークシートを用意する予定です。
単位法を最初に学ぶ理由
単位法の習得は,電力・管理の学習のみならず,機械・制御の学習でも必須です。
ですから単位法を「最初に」学ぶのです。
単位法の解説は,電力工学関係の専門書などに「チラッと」書いてあったりしますが,それはあくまでも導入の部分のみであって,目に付かない落とし穴の数々に言及しているわけではありません。
やはりここはしっかり時間を確保して,単位法について基礎からじっくり学習する必要があるでしょう。
パーセントインピーダンスのおさらい
まずは電験三種で学習したパーセントインピーダンスについてのおさらいをします。
そもそもなぜ「オーム値」ではなく「パーセント」で表したいのか,といったことや,意外と意識されない落とし穴にも注意を向けていただきます。
単位法(電圧,電流,インピーダンス)
電圧,電流,インピーダンスを単位法で扱う方法を学びます。
単位法のメリットとデメリットを実感しながら,慣れていきましょう。
単位法(有効電力,無効電力,皮相電力)
電力(有効電力,無効電力,皮相電力)が単位法でどう扱われるかを学びます。
落とし穴がいくつかありますので,注意しながら学ぶことになります。
電圧変動率・電圧降下率
単位法をよく使うテーマとして,電圧変動率・電圧降下率を学びます。
有名な式としては,
- (簡易な)近似式
- 高精度な近似式
- 精密式
の3本が挙げられます。
これらの式の導出や,適用範囲などについても考察します。
また,電圧変動率などの「応用的な」使い方について,「そのような使い方は原理的に正しいの否か」といったことも検証します。
さらに,それなりに面倒な「高精度な近似式」を使うことが妥当なのかどうかについても検証します(問題で使うように指定されてしまえば使わざるを得ないのですが…)。
以上のように,電圧変動率・電圧降下率についてかなり総合的な検証をしますが,それには理由があります。
一般に,電験二種の2次試験対策に取り組む方は,上記のような総合的な検証をせずに過去問の解説などを読んでいます。
するといろいろなところで「あれ?こんな式で計算しちゃってもいいの?」と引っかかってしまい,学習効率が低下します。
「いちいち引っかかる」ことを極力排除しておきたい,というのが「総合的な検証」をする理由です。
問題を解く
「単位法を使って問題を解く」というのが具体的にどのようなものになるのかを,いくつか体験します。
電験二種2次試験においては,問題が「厳密かつ親切」であるとは限りません。
そのようなことも視野に入れた上で,「ではどう対処するのが妥当なのか」といったことにも言及したいと思っています。
おまけ
時間があれば,(単位法との直接的な関係は薄いのですが)今後の学習に効いてくる「基本的かつ応用範囲の広い」考え方を紹介したいと思っています。
電験二種講座の電力・管理の1回目の講義「単位法」を受講希望の方は,「予約する」ボタンからご予約のうえお越しください。
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